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税理士の独り言

税理士業務を行っているうえで感じたことを綴っております。
個人情報は含んでおりませんが内容は実際にあったことを記載しております。


新しくブログも開始いたしました。

http://fanblogs.jp/satoshitax/

マナー

これは税理士としてではなく、一社会人としての意見です。

事務所を不在にしていることも多く、
事務所にかかってきた電話は携帯電話に転送するようにしておりますので、
よほどのことがない限り(会議や研修、打ち合わせ等)には電話に出ているのですが…

いつも気になることが一つ。

電話をかけてきた相手が『今、お電話をしても大丈夫でしょうか?』
この一言を言ってくれる人が少ない!少なすぎる!

今日は銀行に向かう途中の運転中(カーナビでハンズフリーにしているので会話はできます)、
相手はハローワークの職員。
電話に出るなり『募集されている求人の申し込みがありましたので、その方のお名前が〇〇さん、
電話番号は…』
おいおい、相手の都合も聞かずにいきなり要件を伝え始めるのかよ(怒)
『申し訳ありませんが今外出中でメモを取る余裕がございません。こちらからかけなおすか、
メールかFAXでご連絡ください』と伝え、電話を切らせていただきました。

この人だけじゃありません。
税理士紹介サイトだったり、不動産勧誘の営業電話だったり、
はたまた、電話のプロであるはずの電話会社社員にも…
時には公務員からの電話でも同じようなことがありますよ。

電話に出たからと言って、相手が確実に話ができる状態なのかは見えていないじゃないですか?
スカイプとかテレビ電話なら別ですが。

まずは一言『〇〇会社の◇◇と申しますが、今お話をさせていただいても大丈夫でしょうか?』
この一言があるかないかで私が相手に抱く第一印象がガラリと変わります。

もちろん、私と付き合いのある人たちはこのことを十分承知してくれていますので、
どんなに親しい人たちでも必ず一言かけてくれていますよ(^_-)-☆

脱税のあと

シルバーウィークの直前、事務所の電話が鳴りました。

まだ税理士業務の依頼は滅多にないのですが、
どうやら業務委託を依頼したいとのこと。
連休中ではありましたが、日程を確保して依頼人のところに出向きました。


開口一番、
『過少申告しているので、どれだけ税金がかかるかわからない』とのこと。

「過少申告って、なにをしたんですか?」

なんのことはない、売上の除外。
年間で数百万。しかも営業開始以来、ずっとやっていたという…Σ(・□・;)
なぜ今頃になって税理士を探したかというと、税務調査が入るからだとのこと。
そりゃ、焦るだろうね…


『先生、どのくらいの追徴があるんでしょうか?』
まだ何も資料を見てもいないのにそんなことを訊いてきます。

切羽詰まった人の典型的な質問ですね。

個人事業者なので所得金額により税率も変わってくるのですが、
抜いていた売上金額から推定するだけで年間 百万円はくだらない(所得税以外の税金も含む)に
加算税、延滞税…
それが少なくても3年分(まぁ、税務署が3年分でいいとは言わないと思いますが)、
売上除外であれば通常は5年分、悪質であれば7年分さかのぼるでしょうね。


そこに更に私の税理士報酬だって発生します。
まぁ、多少の値引きをしたとしても年間で10万円以上はいただかないと…


『何とか業務委託と税務調査の立会いをお願いできませんか?』


基本的に当事務所では脱税相談には応じておりません(当然のことです)。
万が一、私にも秘密にしたことで脱税が発覚した場合には契約も解除しますし、
修正申告作成費用も通常の2倍をいただくことにしています。
そのことを説明したうえで、今までのことを反省し、今後は適正な会計処理をすることを条件に
依頼を受けることにいたしました。


そこからが大変でしたよ。
今までの帳簿を確認し、正しい売り上げの集計、仕入れや経費の集計…
私の休日(日中の連休)は全くありませんでした。

さて、いざ来週には税務調査の立会いということになり、
事前の打ち合わせに向かい、注意点などを説明してきました。

するとその打ち合わせ中、
『自分で修正申告書を作成したら、先生の報酬はなくなりますか?』
は???
今まで自分でやってきたから正しい数字さえ把握できればなんとかなるだろう…そう考えたようです。
その数字の把握ができていなかったからこういうことになっているのに…

もうこの人は自分のことしか考えていないんでしょうね。

私だって黙っていられませんので『できるものならやってください』、『泣きついても知らない』、
『自業自得なんだ』とそれ相応のことを叱咤しました。
それでもおそらくは反省してくれて、今後の業務にも協力的になってくれることを信じていたのですが…

その翌日、再び電話が鳴り、
『自分でやってしまったことはしかたないのですが、あれだけ叱咤されると
先生に対する信頼感がなくなります。調査の立会いも含めて契約を解除したいのですが』

正直、ホッとしました。
この人と今後も付き合いを続けてゆく自信がなかったからです。
でも、先の言葉にあった『信頼感』というのは何をさしているんでしょうか?
おそらくは自分の思い通りになる税理士を求めているとのことなんでしょうか?
自分が間違っていたことを棚に上げているだけなのでしょうか?

過去の間違いを指摘し、正しい方向に導くことが税理士の本当の使命であり、
それこそがお客様からの信頼だと思うのですが…


契約の解除に伴う合意書と今までの費用を含めた報酬料金の請求書を作成し、
預かっていた資料を揃えて返却してきました。

報酬金額の計算をしてみて、『本当にこれだけ請求してもいいのだろうか?』と思うような
金額になりましたが、正当な計算方法に基づいたものでしたよ(^^;

さすがにこれでまたもめるかな?とも思ったので、
一応多少の値引きをしたものも作成しておきました。
(そこまでサービスをする必要はないと思いましたが)


もちろん最初に提示したのは値引き前のものでしたが、
依頼主さんは「このくらいかかるのは仕方ないんですよね」
意外とあっさり請求を受け取っていただきました。
さすがにすぐには支払ってもらいない状況でしたが、
『期日を過ぎた場合は遅延利息も追加請求します』と念を押してきましたけどね。



正直、オファーを受けた時から乗り気になれなかった仕事です。
契約が解除されたことを憂うよりは、相性の合わないであろう人からの開放感のほうが強く感じられます。


ちなみにこの人は税務署からの調査予約が入ったあとは眠れない日々が続いたといいます。
いや、むしろ今までは平気だったのか?と思いましたよ。
調査予約が入ったからこそまだ事前準備ができるのであって、
無予告調査だったとすれば準備なんてできませんからね・

いつ入るかわからない調査におびえる日々を続けることと、
いつ調査が入っても自信をもって対応できる平穏な日々を続けること、
あなたはどちらを選びますか?
私は後者を応援いたします。